大型バスの屋根よりもはるか高くにそびえ立つ雪の壁。
その高さは最大で20m近くにも達します。
圧巻の光景を見せるのは、立山黒部アルペンルートの雪の大谷です。
テレビや雑誌で一度はご覧になった方も多いでしょう。
あの光景を見ると、一度は実際に訪れたいと思いますよね~
しかしそこは、標高2500mの高地です。
しっかりと服装を準備しておかないと、楽しいはずの旅行が、つらく厳しい修行のような旅行になりかねません!
今回の記事では、雪の大谷ウォークでの服装を中心に、立山黒部アルペンルート旅行の注意点をまとめました。
ご旅行を計画されている方のお役に立てると思います。
雪の大谷ウォークの時期はいつ?
雪の大谷ウォークは、立山黒部アルペンルートという観光ルートの一部です。
室堂ターミナル周辺の除雪をした雪が積み重なって雪の壁ができます。この雪の壁が続く約500mの区間を『雪の大谷』といい、毎年ある期間、片側1車線が歩行者に解放されます。
2016年の開放期間は、4/16~6/22です。
詳細はこちら → 立山・雪の大谷ウォーク
この雪の壁は4月が一番高く、その後時間の経過とともに、5月15m、6月10mと高さが低くなっていきます。
また、観光客やバスが訪れるため、雪も少しずつ薄汚れていきます。
なので、真っ白な美しい雪の壁を見たい、高さ20mに届かんとする大迫力を味わいたい、という方は、公開が始まったらすぐに出かけてくださいね!
服装は冬服が前提
では、雪の大谷へはどんな服装がいいでしょうか。
服装の基本は、冬の服の重ね着です。
重ね着しておけば、これを脱ぎ着することで気温の変化に対応できるからです。
雪の大谷に限らず、立山黒部アルペンルートは高地を走っています。
雪の大谷のある室堂は標高2450m、黒部ダムは1470m、起点となる扇沢は1430mです。
標高が高いと・・・そう、寒いのです。
4~6月期の気温は、-5~10度程度とみておけばいいでしょう。
晴れた日に歩き回ると結構暑くなりますし、雪や雨の日はかなり冷え込みます。
また外は寒くても、建物やバスの中はポッカポカです。
このように、黒部観光では気温の変化が激しいので、脱ぎ着しやすい服装で対処します。
例えば、ヒートテック系の発熱する肌着をベースにして、その上にシャツ、セーター、ウィンドブレーカー等を重ね着します。
最近は小さく畳めるダウンジャケットもありますから、これも持っていくと心強いです。
雨具も用意しよう
雨天に備えて傘や雨合羽も用意しましょう。雨合羽があると、防寒着にもなり便利です。
少々の雨なら雪の大谷周辺を散策したい、という方は、下がズボンになっているタイプの雨合羽が良いです。ポンチョもないよりましですが、ポンチョだと足元が濡れやすいので、個人的にはイマイチです。
また、雪道を歩くこともままあるため、靴は防水タイプにしましょう。通常の靴に防水スプレーをかけることでも対処できます。
その他の持ち物
その他に次の持ち物も必須です。
- 日焼け止め
晴れると日差しが強いので、日焼け止めは必須です。 - サングラス
雪の照り返しがあるので、かなりまぶしいです。 - 手袋、マフラー、耳あて
寒いですから。また雪道で滑って転倒したときに、手袋をしていると手の怪我を防げます。 - 帽子
男性ならキャップ、女性は日焼け防止も兼ねて、つばの広いものがお薦めです。 - ホッカイロ(使い捨てカイロ)
いわずもがな、ですね。
ツアーで行く?個人旅行で行く?
初めて雪の大谷に行く場合、ツアーで行くか個人旅行で行くか、迷う方もいると思います。
この場合、私は迷わずツアーをお薦めします。
なぜなら、立山黒部アルペンルートの雪の大谷は、その公開期間中はめちゃめちゃ混雑するからです。
混雑につきものなのは、待ち行列です。
起点となる立山や扇沢のケーブルカーなんて、1~2時間待ちはざらです。しかも、団体観光客優先なので個人客は後回しにされます。
昼食を食べるにしても、レストランはどこも超満員。ツアーなら添乗員が全て予め予約してくれてますから、待ち時間は必要最低限で済みます。
個人で行くと、どれだけ待たされるのか予想もつきません。これでは目的の観光地で十分に時間が取れないかもしれません・・・
ということで、初めて雪の大谷に行くのなら、ツアーをお薦めいたします。
まとめ
立山黒部アルペンルートの雪の大谷観光では、冬の服装が必要です。
服は複数枚を重ね着し、必要に応じて脱ぎ着します。
日差しが強いので、サングラス、帽子、日焼け止めなども必須です。
十分に装備を整えて、楽しい黒部観光をなさってください!
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