日本中で広く親しまれているひな祭り。
雛人形を飾り、かわいい行事食を食べて、娘さんの健やかな成長に感謝し、これからの健康を祈願します。
家族っていいなあ、とジワジワ感じる日ですよね~
そんなひな祭りについて、今回はあまり知られていない雑学を4つ紹介します。
娘さんに話してあげれば、「パパは何でも知ってるね!すごーい」となりますよ(多分)。
ママも惚れ直してくれるかも・・・(^^;
実はコレ、テレビでやってました
実は今回紹介する雑学は、先日テレビで放送していたものです。TBSの『この差ってなんですか』という番組でした。
いろんな雑学が出てくるので、面白かったですよ。
雛人形の雑学
男雛(おびな)と女雛(めびな)は左右のどちらに飾る?
普通、男雛と女雛の並び方って気になります?
気になります?
私は気にしたことがありませんでした。ええ、全く!
ですが、世の中の雛人形には、男雛を向かって左に置く形式と、反対の右に置く形式があるんですね。
男雛を向かって左に、女雛を右に置く形式の雛人形を、関東雛(かんとうびな)と呼びます。
逆に男雛を向かって右、女雛を左に置く形式を京雛(きょうびな)と呼びます。
現在では関東雛が一般的です。京雛はその名の通り、主に京都で愛でられる形式です。
なぜ関東雛と京雛があるの?
雛段の最上段に位置する男雛と女雛は、天皇皇后両陛下を模しています。
昔の日本では伝統的に左上位という考え方があり、左は右より格が高い、とされていました。それで昭和天皇以前は天皇陛下が左(向かって右)、皇后さまが右(向かって左)という並びが普通でした。
それで京雛では男雛が向かって右、女雛が向かって左に並んでいます。
昭和天皇以後は、天皇陛下が右(向かって左)、皇后さまが左(向かって右)にお並びになることが多くなりました。これは国際的な慣習(右上位)に倣ってのことです。これを真似て、雛人形も男雛が右(向かって左)、女雛が左(向かって右)になりました。これが関東雛と呼ばれ、一般的に広まっていきました。
以上のように、テレビ番組中では昭和天皇以前と昭和天皇以降で、男雛・女雛の並び位置が変わったという話でしたが、ネットで調べると大正天皇を境にして並びが変わった、という話もあります。
どっちが正しいのかは、今では確認しようがないのかもしれません。
雛段の三人官女の真ん中の人には眉がない!なんで??
三人官女というのは、男雛、女雛の身の回りの世話をする係です。
三人のうち、真ん中の女性にだけ眉がありません。
なぜでしょうか。
これは、既婚か未婚かの差です。真ん中の女性は既婚者、両脇の女性は未婚者です。昔は結婚した女性は眉を剃る慣習があったのです。
また、既婚者は年長者として格上に扱われて、三人の真ん中に座っています。
雛人形には、意外と細かい設定がなされているのですね。
童謡『うれしいひなまつり』の雑学
ひな祭りの歌と言えば、『うれしいひなまつり』が有名です。
あかりをつけましょ ぼんぼりに~♪
という歌詞は有名ですよね。
昭和の偉大な詩人・作詞家である、サトウハチロー氏の作詞です。
実はこの歌詞には、重大な誤りが2か所もあるんです。
でも誤りを修正する前に、日本中で大ヒットしてしまったため、そのまま放置されてしまいました。
ではその2点の誤りとは・・・
間違い1:お内裏さまなんて呼ばない!
この歌詞に、
『お内裏さまとお雛さま~
ふたり並んですまし顔♪』
って歌詞があります。
全体的な歌詞から、サトウハチロー氏は男雛をお内裏さま、女雛をお雛さまと呼んでいることがわかります。ですが、実はこれ、間違った呼び方なのです。
男雛をお内裏さま、女雛をお雛さま、とは呼びません。
『内裏雛(だいりびな)』という言葉はありますが、これは一組の男雛と女雛をさします。二体一組で内裏雛です。決して男雛のことではないのです。
サトウハチロー氏は、内裏雛を内裏+雛と分けてとらえ、これが男雛と女雛を差すと勘違いしていたようなのです。
間違い2:右大臣は赤くない!
童謡『うれしいひなまつり』には、次のような歌詞もあります。
『少し白酒めされたか~
赤いお顔の右大臣♪』
右大臣がひな祭りにてちょっとお酒を飲み、「いや~ ひな祭りサイコー」とかなんとか言ってそうな感じです(笑)
しかし、実際の雛段4段目の右大臣(雛段の左側にるお人形)の顔は白いです。
代わりに、同じ4段目の右側にいるお人形(左大臣)の顔が赤いのです。
そう、サトウハチロー氏は、右大臣と左大臣を間違えちゃったのですね。
正しくは男雛・女雛から見て右側にいるのが右大臣なのです。
ハチロー氏もお酒を飲みながらほろ酔い気分で作詞してて、つい間違えちゃった・・・のかもしれません。
ハチロー氏、悔やんでいた?
ハチロー氏は存命中にこれらの誤りのことには気が付いていました。
ですが、子供たちは喜んで歌ってるだろ、だからいいじゃないか、という謎理論を唱えて訂正はしなかったそうです(^^)
しかし間違いを大変気にはしていたようで、氏はこの童謡『うれしいひなまつり』は好きじゃなかったといいます。
間違えた歌詞の動揺が大ヒットしたというのは、複雑な心境だったのでしょうね。
まとめ
以上、ひな祭りに関する、あまり知られていない雑学を紹介しました。
ひな祭りの日、娘さんにドヤ顔で披露してあげてください。
パパの威厳が増す・・・かもしれません (^_^)/
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