最近は各家庭が掲げている国旗・日の丸を見ることが少なくなりました。
私が子供のころの実家では、国民の祝日には必ず国旗を掲げていました。
お正月や成人の日、憲法記念日、体育の日、秋分の日などなど。
国旗を毎日掲揚している学校もありますね。
私も子供の頃、生徒会の仕事だったか何かで、
早朝に校長室へ国旗を取りに行った記憶があります。
今回は、半旗と弔旗の違いや、その掲げ方について紹介します。
その掲げ方にはどんな違いがあるのでしょうか。
職場や学校などで掲げる際に参考になると思います。
半旗の揚げ方
半旗の揚げ方は次のとおりです。
1. 旗をいったん竿の一番上まで揚げる。
2. 掲げた国旗を竿の3割~5割ほどに下げる。
こんな感じです。
↓
この揚げ方は、実は世界共通です。
半旗の方法は、日本にはイギリスから明治時代に伝わりました。
ですから日本での半旗は明治時代に始まります。
弔旗(ちょうき)の掲げ方
旗の竿が短くて半旗にしにくい場合、弔旗の方法で掲揚します。
弔旗では、
1. 国旗玉(竿の先の金の玉のことです)を黒い布で覆います。
2. 旗を竿の先端から少しずらし、空いた部分に黒い布(リボン)を結びます。
こんな感じです。
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喪章セットなるものもあります。
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半旗と弔旗の使い分け
もともとは弔意を示すためには弔旗を使っていたました。
竿の先には喪章を付けていたのですが、船舶などでは喪章が目立たないことがあり、弔意を明確に示すために半旗にしたことが始まりとされています。
現代では、基本は半旗を掲げます。竿が短い場合には弔旗にします。
半旗と弔旗。その違いとは
半旗とは弔意(ちょうい)を示すときの旗の掲げ方です。
弔意というのは「人の死を悲しみ悼む」気持ちです。
大きな災害が発生した場合や、国民的英雄、有名人などが死去した場合などにも半旗を掲げます。
2011年3月11日の東日本大震災の際には、霞が関の全省庁で半旗を掲げました。
旗の竿が短い場合には、半旗ではなく弔旗にします。
東日本大震災の際には、政府の記者会見場の国旗は、弔旗(ちょうき)でした。
会見場の国旗は竿が短かったからと思われます。
半旗・弔旗はいつまで掲げる?
故人に対しての弔意を表す半旗・弔旗、これはいつまで掲げるべきものなのでしょうか。
半旗の期間について、特にルールやマナーは無いようです(聞いたことがありません)。弔意は人の気持ちですから、いつまで掲揚する、というルール化には馴染みにくいからかもしれません。
掲揚期間として過去の例を上げますと、1989年、昭和天皇が崩御された際に文部科学省から出された通達があります。 → 天皇陛下崩御に際しての弔意奉表について:文部科学省
これによると、
- 崩御当日を含め六日間、弔旗(半旗掲揚の慣行のあるところでは半旗)を掲揚するとともに・・・
とあります。あの時は六日間だったのですね。
会社や学校などの組織で、なんらかの根拠とともに半旗・弔旗の期間を決めたい場合には、一つの参考となると思います。
ちょっと違うけど、旭日旗は?
旭日旗という旗もありますよね。
サッカーの国際試合の応援などで、時折見られる旗です。
海上自衛隊の旗にも使われています。
日の丸のような赤い丸から16条の赤い光線が出ている、非常によく目立つ旗です。
太陽から生命のパワーが湧き出してくるような、躍動感に溢れた素晴らしいデザインだと思います。
まとめ
半旗とは弔意(ちょうい)を示すときに掲げます。
半旗にするには旗の竿が短い場合には、弔旗にします。
私が小学生くらいの頃には、祝日には自宅でも掲揚していたものですが、
最近は国旗を掲げることが少なくなりました。
ちょっと寂しいですね。
いたずらにナショナリズムを煽るつもりはありませんが、諸外国のように、日本でももっと気軽に国旗を掲げても良いと思います。