2016年11月14日の月はスーパームーンです。スーパームーンとは、満月の時に地球に最接近した月のことで、今年は68年ぶりに最接近します。
月が地球に接近すると、月そのものが大きく見えます。今年のスーパームーンは、最も小さく見えた時(4月22日)に比べて、面積で30%、直径で14%も大きく見えるのです。こんなに大きく見えるのは68年ぶりとのこと。まさに一生に一度見られるかどうか、という月です。まるで76年周期でやってくるハレー彗星ですね(^^)
ですが残念ながら、今年のスーパームーンは雨天のために見られないようです(東北地方と沖縄地方では見られそうですが)。
私は東京在住なので、夜間は雨・・・。本当に残念です。記念にデジカメで写真を撮ろうと思っていたのですけどね。
しかし、スーパームーンがダメでも代替策があるんです。
それがスーパー十六夜です!
スーパー十六夜とは
十六夜(いざよい)は、十五夜(満月)の次の日のお月さまのこと。ですからスーパー十六夜とは、スーパームーンの翌日のお月さまのことです。
十六夜は十五夜ほど満月ではありませんが、その差は僅か。
地球と月の間の距離を比べても、
・スーパー十六夜: 35万6791km
となりまして、その差は僅か282kmしかありません。
率にして僅か0.08%程度の差なのです。
(以上の数値はTBSの番組『ひるおび』11月14日放送より)
また、満月と十六夜の形の違いも、ほぼありません。十六夜は満月から僅かに欠けるだけです。こちらのページで満月と十六夜の形の違いが分かりますが、ほとんど違わないことが見て取れます。
なので、スーパームーンがダメでもスーパー十六夜が見られれば、まあいいかな、と思います。
お月見ファンの方は、スーパー十六夜を楽しみましょう!
こちらはスーパームーンの撮影中に、飛行機が横切る幻想的な映像です。
飛行機は1分30秒あたりから横切ります。
なんか映画のETっぽい!
↓
そもそもスーパームーンとは?
ご存知のように、月は地球の周囲を回っています(公転)。この公転は楕円軌道であるため、地球から月への距離は固定ではなく、地球から遠い場合もあれば、近い場合もあります。
スーパームーンとは、満月に見えることと、月が地球に最接近している位置にある、という2つの条件が重なった状態のことです。
実はこのスーパームーン、天文学の正式な用語ではありません。占星術の用語なのです。
スーパームーンという用語は、占星術師のRichard Nolleが1979年に以下のように定義した。
軌道中で地球に最接近(90%以内)した新月または満月。即ち、地球と月と太陽が直線上に並び、月が地球に最も接近した状態。
引用:スーパームーン – Wikipedia
でも語感がいいからか、大分世間に浸透してきましたね。
スーパームーンを撮影する
これくらいのアップでスーパームーンを撮影できたらいいですよね。
↓
月面のクレーターまで、しっかり見えるほどのドアップです。
しかし、これをスマホで撮影するのは難しい・・・最近のスマホのカメラは性能が向上してきたとは言え、ここまでの写真は撮れません。
これを撮影したカメラのズームは光学式なので、ズームしても解像度や画質が落ちないのです。スマホに多いデジタルズームでは、こうはいきませんよね。
さらに驚きなのは、これが手持ち撮影だということです。手ぶれ補正が非常に優秀だと分かります。
このカメラ、さぞかし高価なんだろうと思いきや・・・実は5~6万円クラスのコンデジなのですよ。→ このデジカメ
コストパフォーマンスがめちゃ高い! すごい時代になったものです。
悪用厳禁ですよ。
世界各地のスーパームーン
Twitterに世界各地のスーパームーン画像が投稿されていました。
関連: 世界各地のスーパームーン2016 【画像たくさん】
Twitterって、本当に便利で役立ちますね。有能です(^^)
あとがき
68年に一度の最接近スーパームーンは、2016年11月14日です。しかし、あいにく当日は雨天にて、日本の殆どの地域からは観察できない見通しです。
そこで、スーパームーンの代わりになるのがスーパー十六夜です。
スーパー十六夜とは、スーパームーンの翌日の月のこと。ほぼスーパームーンと変わらないお月さまを楽しめます。
カニの代わりにカニかま、うなぎの蒲焼きの代わりにナマズの蒲焼き、という時代ですからね、人生には時に妥協も必要です(^^;
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