読書日記:2018年6月

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6月はあじさいの季節。
通勤電車の中で傘を抱えることも多く、読書がはかどりません!

2018年6月に読んだ本の感想を、つらつらと書きます。

『1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方』の感想


1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

著者:岩田健太郎
発行:光文社

時間の使い方を書いた本です。この手の本は世の中には結構ありますよね。

私も結構いい年になってきたので、残りの人生で何ができるだろうかと、本当に時間の大切さを実感します。

まさに1秒も無駄にできない、そう思います。
でもダラダラしてる時間も多いんですけどね、人間だものw

本書の第1章では「時間の削り取り方」を紹介しています。

削り取る、いい表現です。私達の日常は、すでに多くのやること・やるべきことでパンパンになっています。この24時間から、さらに時間を削り出そうというわけです。

でも、紹介されている方法は、

・やりたいことをやる。
・ノッてるときに一気に仕事をする。
・パソコンに深入りしない。
・三日坊主でも構わない。まずはやる。

などと、既視感のあるものが多いです。

でもちょっと納得したものもあります。
例えば:

  • 空気の読めないふりをする。
     空気が読めると社内のいざこざに巻き込まれやすい。
  • ・仕事ができるふりをしない。
    仕事ができる人にはますます仕事が集まる。
  • 会議では発言しない。
    どうでもいい事は発言しても時間の無駄。
    どうしても言いいたいことだけ発言する。

これ、とっても納得です。
とかく職場では 仕事ができる人に仕事が集まります。現に、今の職場でも超優秀な女性が、仕事の多さに耐えきれずにぶったおれて休職しています。かわいそうに・・・

職場での評価は、昼行灯と言われるくらいでちょうどいいのです。ただし出世には響くかもしれませんが (^^;

会議もそう。無駄な会議が多すぎる。なんで私を呼んだの? みたいな。まあ立場上 出席はしますけど、本題だけ議論してさっさと終わらせるのが吉ですね。

第2章では、時間の楽しみ方について書いてあります。

まとめると、
何でも知ろうとしないで、ほどほどに。知らない話題が出てきたら、その場で聞けばいいじゃない? ということです。特にテレビ・新聞には要注意です。どちらも中途半端な情報しか発信していません。正確な知識は得られません。

本当に知りたいことがあったら、直接に詳しい人に教えてもらうか、腰を据えて勉強するか、です。

最後の第3章は、自分の時間とはなんぞや、という話です。

自分の時間は有限です。その有限の時間から、使える時間を削り出す・・・その削り出した貴重な時間をどう使えばいいでしょうか。

だいたいのところ、自分を必要としている人は、世の中の多くありません。よく「俺がいないと会社が回らない」なんて言う人がいますけど、本当でしょうか。

ほとんどの会社は、社員が数人いなくなったくらいでは問題ありません。何事もなかったように会社は回ります。

だからこそ、自分で削り出した時間は、会社や仕事のためには使わない!
自分を必要としてくれる人(家族とか、恋人とか、そして自分自身とか)に使いたい。これが時間の有効な使い方ということです。

自分的には、深く納得です。

本書の中で一番納得したのは、「会議では余計なことは言わない」ってことですね。やはり口は災いの元ですよ。時間がもったいないです、ホント。

『心を鍛える言葉』の感想

著者:白石豊
発行:生活人新書

著者の白石豊氏は、大学教授でかつ、スポーツチームのメンタルコーチをされてる方です。

スポーツに限らず、私達の生活は「気持ち」に左右されます。嫌なことや気になることがあると、気持ちが落ち込んで 生活自体が楽しくありません。当然仕事のパフォーマンスも落ちます。

よって、気持ちを明るく前向きに保つことが生活の質を向上させるために必要です。

では どうやって気持ちを前向きにするのか? ですが、そのためには言葉が重要な役割を担います、というのが本書の趣旨です。

まあね、言葉だけで気持ちが明るくなるんなら苦労はしないよ、という声もあるのでしょうが、言葉が土台になる、と私は思っています。使う言葉、聞く言葉は、人生の大いなる基礎です。

目次

本書の目次は次のようになってます。

  • 第1章 心は鍛えるものである
  • 第2章 意欲を引き出す
  • 第3章 自信をつける
  • 第4章 集中力を高める
  • 第5章 感情をコントロールする
  • 第6章 「頑張れ」だけで頑張れますか
  • 第7章 こうすれば伸びる!指導の言葉
  • 第8章 禅語に学ぶ
  • 終章 川上哲治氏との対話

なんかね、とりとめもなく、思いつくままに書きました! って感じの内容です。

頑張れという言葉

個人的に興味深かったのは、「第6章 「頑張れ」だけで頑張れますか」でした。

「頑張る」の語源は、江戸時代の「眼張る」だそうです。その意味は、気をつけて見張っておく、という意味です。それから転じて、困難に屈せず努力し続ける意味になった、と本書にはあります。

「頑張れ」という言葉は、富国強兵の国策と密接に関わっています。

明治時代の富国強兵が国是とされた時期には、子どもたちを兵隊さんとして育て上げるのが お国の第一目標だったので、頑張れ頑張れと叱咤して 子どもたちを集団で規律正しく行動できるように仕込んだわけです。

「頑張れ」という言葉には 厳しさはあるけど、あまり暖かさは感じないのは、そういう歴史があるからなのかもしれません。

私もあまり、「頑張れ」という言葉は好きではありません。無理強いされてる気分になるんですよね。本書を読んで、そういう気分になる理由が分かった気がしました。

禅の言葉

第8章の「禅語に学ぶ」も興味深かったです。

ある尼層の言葉として
「済んでしまったことをいつまでも追いかけてはいけない。まだ来ないことに想いを馳せてはならない。前後裁断して、今ここに立ち向かいなさい。やりたいことではなくて、なすべき事を熱心に行いなさい。明日お迎えがきて、今日が最後かもしれないと思って、そのなすべきことを行いなさい」
というものが紹介されています。

人間はこの世界で唯一、過去を悔やみ、将来を心配する動物です。だから悩みが深く、苦悩が多い。

「昨日のこと? そんな昔のことは忘れちまった。
明日のこと? そんな未来のことはわからない」
みたいなセリフが映画かなんかでありましたが、そんな心持ちで生きられたら、人生は楽ですよね。そうありたいものです。

ということで、私はできるだけ、今を楽しむことにしています。例えば、通勤の途中で見る草花の美しさを堪能する、空の青さを楽しむ、コーヒーの香りをしっかり楽しむ、などです。今目の前にあることに集中する。それが人生を楽しむ秘訣ではなかろうか、と思います。

心を強くする方法は、小学校で教えるべき

心を強く保つことは、とても大切です。
しかし、私達の小さい頃(昭和の時代ですw)には、心を強くする方法は教えてくれませんでした。
せいぜい「根性だ!」「甘えるな!」くらいの根性論でしかなかった。

今の小学校ではどうなんでしょうかねえ。教えてくれるのか。

心を強くする方法は、ある程度はテクニック的なものがあると思います。マインドフルネスのような瞑想とかです。

こういうのを、小学校で教えるべきだと思うんですよね。心の持ち方って、人生に大きな影響を与えるのですから。

英語の授業を始めるくらいなら、心を強くする授業をやったほうが、よっぽど子どもたちの役に立つと思います。それがひいては社会の役に立つ、日本の役に立つというもんです。

『【新訳】南洲翁遺訓』の感想


[新訳]南洲翁遺訓

著者:松浦光修
発行:PHP研究所

NHK大河ドラマ「西郷どん」の影響を受けてか、なんとなく本書を買ってしまいました。

著者の松浦光修(まつうら・みつのぶ)氏は、筋金入りの西郷大好きファンな方のようです。本書では、世間では知られていない(私が知らないだけかもしれませんが)たくさんのエピソードが紹介されています。

例えば、西郷さんがこれほど有名になったのは何故でしょうか。それは、庄内藩の地道な布教?活動のおかげ、という面があります。薩摩藩の布教ではなく、庄内藩の布教です。なぜ庄内藩なのでしょうか。

庄内藩は、幕末に西郷さんが指揮した新政府軍に戦で負けました。ですがその時の西郷さんの武士らしい立派な振る舞いに非常に感銘を受け、そして藩が丸ごと、西郷ファンになってしまったとのことです。ココらへんの詳しい話も本書で紹介されています。

西郷さんと西南の役

ちょっと興味深かったのは、西南の役が起きた理由のお話です。

一般的には、西南の役の原因は、侍の特権を失った(秩禄処分とか)薩摩の士族の不平不満が爆発したからだと言われています。しかし侍の特権を奪う政治改革を行った中心人物は、ほかでもない、西郷さんその人でした。話が矛盾していますよね。特権を奪われたことに怒っている士族が、何万人も西郷さんの元に集まるわけがないのです。

西郷さんと征韓論

あと、西郷さんは征韓論は主張していない、と著者は述べています。逆に西郷さんは「朝鮮国との交渉には礼服を着た使節団を送るべき。私が行ってもよい」と主張したとのこと。それが大久保や岩倉、板垣などの様々な思惑により、使節団の派遣は中止されました。私は西郷さんが征韓論を主張したと学校で学んだので、そう思い込んでいました。ここら辺はグチャグチャした話になるのですが、詳しく本書で紹介されています。大久保や岩倉らは結構汚い方法を使ったみたいですよ。

やはり偉人ですな

本書を読んで、私は西郷さんがますます好きになりました。尊敬すべき偉人です。気持ちの晴れやかな、細事にとらわれない大人物だったという印象です。あんな心持ちでいられれば、ストレスフリーで生きられるのでしょうね。私は小人なのでストレスを沢山抱えて生きてます(^^; 他にも西郷さん関連書を読んでみたくなりました。

大河ドラマ「西郷どん」も徐々に盛り上がりつつ、後半パートに突入です。こちらも今後が楽しみです。