秋はプロ野球のドラフト会議のシーズンです。
アマチュアの野球選手への交渉権をプロチームから指名し、指名が重複したらくじ引きで奪い合います。野球ファン注目のイベントですね。
この『ドラフト会議』の『ドラフト (draft)』とは、いったいどのような意味なのでしょうか。ドラフト会議と言われれば「ああ、あの野球のね・・・」とピンとはきますが、ドラフトの意味は少々曖昧ではないでしょうか。モヤモヤっとした感じ(-_-;
今回は、ドラフト会議のドラフトの意味をお伝えします。また、それ以外でも多くの分野でドラフトという言葉が使われますので、いろんなドラフトの使われ方も紹介したいと思います。
ドラフト会議のドラフトとは?
ドラフトは英語ではdraftです。draftには様々な意味があります。そしてその中にズバリ、アマチュア選手の中からプロチームに引き抜く、選抜する、という意味があります。ドラフト会議のドラフトは、この意味(アマチュアから引き抜く)で使われています。
AKBにもグループドラフト会議という選抜制度がありますね。あれはプロ野球のラフト会議を模しています。
プロ野球にはドラフト会議があるのに、サッカーのJリーグにはありません。これはなぜでしょうか。同じプロのチームスポーツなのに、不思議ですよね。
一般的にスポーツの試合では、各参加チームの実力が同じくらいの方が接戦になり、見ている方は面白いです。
プロ野球は、参加しているチームが基本的に変化しない、閉鎖的な環境です。この環境で各チームの実力を均質化するために、弱いチームに優先指名権のあるドラフト会議を行うのです。
一方でJリーグでは、毎年J1、J2、J3の間で昇格、降格が行われる開放的な環境です。強いチームはJ1にのし上がり、弱いチームは降格しますので、自然にJ1に強いチームが集まり、その結果、各チームの強さが均質化されます。よって弱いチームを優先するドラフト会議は必要ない、とされているのです。
ドラフト案(ドラフト版)のドラフト
ドラフト案(ドラフト版)のドラフトは、草案、下書きという意味です。英語のdraftにも、同様な意味があります。
仕事の上では、単に「ドラフト作って」などと表現されることもあります。契約書のドラフト、顧客説明資料のドラフト、新企画説明書のドラフト、などなど、ビジネスではたくさんのドラフトが使われます。
逆に、正式な『設計図』という意味で、ドラフトが使われる場合もあります。紛らわしいですね。
ドラフトビールのドラフト
ドラフトビールとは、日本では生ビールのことです。この場合のドラフトは、英語のdraftの『樽から注ぐ』という意味です。
樽から注いだ直後の(熱処理していない)ビール、ということで、転じて生ビールという意味なのでしょう。お酒の席でのウンチクにどうぞ(^^)
ドラフトの意味のまとめ
ドラフトという言葉の意味について、ドラフト会議を中心にお伝えしました。
- ドラフト会議のドラフト
→ アマチュア選手をプロチームに引き抜く、選抜する、という意味。 - ドラフト案(ドラフト版)のドラフト
→ 下書き、草稿という意味。 - ドラフトビールのドラフト
→ 樽から注ぐという意味から転じて、生ビールという意味。
ドラフトにはいろんな意味があるので、ややこしいですね。
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