クルマを買うと、その維持にお金がかかります。
クルマを買ったら取得税(2017年廃止予定)、
ガソリン入れたらガソリン税、
車検を受けるときには自動車重量税、
そして毎年かかる自動車税・・・
このように多くの税金がかかってきます。
多くの種類の税金があるので、クルマを初めて買った人には、いつ、どの税金を払うのか分かりにくいです。
今回は、毎年支払う自動車税について、その支払い方法についてまとめました。
支払い時期や税額など、初めて自動車税を払う人には参考になると思います。
そもそも自動車税って何?
自動車税とは、クルマの所有者が都道府県に収める地方税です。
その自動車の4月1日時点での所有者に課税されます。
自動車の排気量や用途毎に税額が決まっています。
支払い時期はいつ?
クルマを買って1年目の自動車税は、クルマの購入時の諸経費に含まれています。
2年目以降は、毎年5月10日頃に、都道府県から納税通知書が郵送されてきます。
その納付書に従い、銀行や郵便局などの金融機関にて税金を支払います。
納付期限は5月31日です。
7月中旬ころまでは、納付が遅れても事実上、延滞金はかからないようです。なので夏のボーナスで納付する人もいます(延滞を勧めているわけではありません)。
納税通知書が届かない場合
納税通知書が5月半ばになっても届かない場合、お住いの都道府県庁にお問い合わせください。
払うべきものはしっかり払ってスッキリしましょう。
自動車税はいつ時点での所有者にかかるの?
自動車税は、その年の4月1日現在に所有している人に課税されます。
税額は早見表でチェック!
自動車税の税額を知るには、早見表を便利です。
エンジンの排気量が増えるほどに税額が高くなります。
■ 自動車税 早見表
排気量 | 自家用車 | 営業車 |
---|---|---|
1リットル以下 | 29,500 | 7,500 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500 | 8,500 |
1.5リットル超~2リットル以下 | 39,500 | 9,500 |
2リットル超~2.5リットル以下 | 45,000 | 13,800 |
2.5リットル超~3リットル以下 | 51,000 | 15,700 |
3リットル超~3.5リットル以下 | 58,000 | 17,900 |
3.5リットル超~4リットル以下 | 66,500 | 20,500 |
4リットル超~4.5リットル以下 | 76,500 | 23,600 |
4.5リットル超~6リットル以下 | 88,000 | 27,200 |
6リットル超 | 111,000 | 40,700 |
口座振替、クレジットカードでも支払えます。
自動車税は口座振替(自動払込)でも支払えます。
この支払い方法なら、いちいち金融機関に出向かなくていいので、とても楽です。
都道府県によっては、クレジットカードでも支払えます。
ただし、クレジットカードで支払う場合には決済手数料(300円程度)がかかる場合があります。クレジットカードのポイント狙いの場合、注意して下さい。
詳細は、お住まいの都道府県庁にお問い合わせください。
廃車にすると自動車税が月割で返ってきます
自動車税は、毎年4月1日の所有者が1年分を前払いしますが、その年度の途中で車を廃車にした場合、廃車の翌月から年度末までの自動車税が、月割で返ってきます。
その場合、廃車の翌月の7月から翌年の3月までの9か月分が月割で返金されます。
計算しますと → 45000円 / 12 * 9 = 33750円
ということで、33,750円が返ってきます。
(ただし、軽自動車の場合、月割の返金制度はありません)
廃車の手続きは、運輸支局で『廃車の抹消手続き』をするだけです(簡単です)。
車を廃車にする場合、車自体は中古車の買い取り業者に引き取ってもらいましょう。
相当ひどい車でない限り、廃車費用はかからず、逆に買い取ってもらえます。
事故車であっても値が付く場合があります。
業者は部品取りに使ったり、海外に売ったりして利益を出します。
業者によっては高額で買い取ってくれるケースがあるので、廃車する車の査定は、できるだけ多くの業者に見積もってもらう方が良いです。
インターネットには、複数の業者に一括で査定依頼できるサイトがあります。
例えば → 60秒で簡単申し込み。最大7社に一括依頼!
査定に満足できなかったら無視すればいいだけなので、気楽に利用できます。
クルマの維持費
日本でクルマを持つと、諸外国に比べて突出して多くの税金を納めねばなりません。
税金以外にも、自賠責保険、任意保険、駐車場台など、非常に多くのコストがかかります。
このコストを(普通車1998cc、車重1.5トンと仮定)試算してみました。
- コスト概算
-
・自動車重量税:15,000円
・自動車税:39,500円
・自賠責保険料:15,000円
・任意保険料:45,000円
・駐車場台:10,000円
年額換算で合計、約125,000円にもなります。
そしてこのコストは、クルマに乗らなくても、所有しているだけでかかってくるのです。
実際には、これにガソリン代や洗車代、高速道路代などもかかってきます。
クルマは金食い虫だということが、よくわかります。
若者のクルマ離れのワケ
最近の若者にはクルマ離れが多いと聞きます。
私は、上記の高い維持コストが、若者のクルマ離れの原因の一つだと思います。
ただでさえ給料が伸びないこの時代、というか就職が難しいこの時代に、維持費の高いクルマをわざわざ買おうとする若者は少ないです。
ローンを組むこと自体が(支払っていけるかどうか)不安です。
また自動車メーカーなどが、季節工を安い人件費で使ったり、下請けにコストダウンを強要したりして、潜在的なお客さんの購買力を落としたことも遠因の一つだと思います。
自動車メーカーにしてみると、身から出た錆、でしょうか。
若者がクルマを買うようにしたいなら、国は税金を減らしたり、安心してお金を使えるように若者の仕事を安定させる施策が必須です。
まとめ
自動車税の支払い方法について、まとめました。
初めてクルマを購入する人には参考になると思います。
クルマを維持するには多くのコストがかかりますが、購入したからには存分にその楽しさを満喫しましょう。
乗っても乗らなくても、かかる税金は同じです。
でしたら、思いっきりクルマを楽しんだほうが勝ちです(^_^)