『暑さ寒さも彼岸まで』という諺があるように、お彼岸は春と秋の2回あります。それぞれ春彼岸(はるひがん)、秋彼岸(あきひがん)と呼びます。
お彼岸には家族でお墓参りに出かける方も多いですよね。ご先祖様への感謝の気持ちをこめて供養をするのが古来よりの日本の風習です。
このお彼岸の日は、毎年異なります。
今年はいつからだっけ?
と思ってる間にお彼岸が過ぎちゃったりしてませんか (^^;
今回はお彼岸はいつなのかや、お墓参りの持ち物、お供えなどについて紹介します。またお彼岸の由来や意味についてもお伝えしますよ。
目次
お彼岸っていつからいつまで?
お彼岸の期間は、春分の日(または秋分の日)とその前後3日間の合計7日間です。
春分の日、秋分の日は年によって異なりますので、お彼岸もそれにつれて変わります。
お彼岸の初日を『彼岸の入り』といい、最終日を『彼岸の明け』といいます。
そしてその真ん中にある春分の日(または秋分の日)を『中日(ちゅうにち、なかび)』といいます。
2017年のお彼岸は、次のとおりです。
春彼岸 3/17~3/23
入り :3月17日
中日:3月20日
明け :3月23日
秋彼岸 9/20~9/26
入り :9月20日
中日:9月23日
明け :9月26日
ちなみに今後数年分の日程も紹介しますね。
春彼岸 2018~2027
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秋彼岸 2018~2027
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お彼岸のどの日に墓参りすればいいの?
お墓参りにいく日は、この期間内ならどの日でも構いません。
お彼岸の期間7日間のうち、週末の土日がちょうどいいと思います。
といいますか、お墓参りの趣旨はご先祖様の供養ですから、極論してしまうとお彼岸でなくても全然構わないわけです。
日頃は生活のことで忙しくて、ついついご先祖様への感謝を忘れてしまいなんですけど、お彼岸には思い出してお墓参りしたいですよね。お彼岸って、こういうリマインダー的な意味もあると思います。
お墓参りの持ち物
お墓参りの持ち物をリストにしてみました。
- お供えの花
菊の花が定番ですね。
他にはユリ、アイリスなど。
故人が好きな花があれば、それが一番です。 - お供え物
定番はぼた餅(春彼岸)・おはぎ(秋彼岸)です。
その他、故人が好きだった食べ物、タバコ、お酒などもいいですね。 - 線香
いわずもがな、ですね! - ライター(マッチ)
線香に日を着けるためにライターやマッチが必要です。しかし墓地は屋外ですので、普通のライターやマッチでは風で火を着けにくいことがあります。
そこでお薦めなのが、風防ライターです。風よけがついていて、なかなか消えません。おすすめです。
軽着火(かるちゃっか)風防ライター補助具
お墓の掃除もするなら
- バケツ、柄杓
墓石を水で洗います。 - タワシ
ブラシ、スポンジ、雑巾でもOKです。
お墓を綺麗に掃除してあげましょう。 - ほうき
- ゴミ袋
お墓の周囲で拾ったゴミや、抜いた雑草を入れます。
多くの墓地では、近くにお供え物や花などを売ってるお店があります。
墓地についてから購入してもいいですね。
お墓参りの服装
お墓参りの服装には、特に決まりはありません。
背広や礼装などではなく、普段着でOKです。
ですが墓地という場所を考えると、肌の露出が多かったり、あまりに派手な服装はよろしくないでしょう。
常識をわきまえて、ということです。
お供え物は持ち帰る!
お墓に供えたお供え物は持ち帰るようにしましょう。
特に食べ物を残してはいけません。
食べ物を残したままにしておくと、カラスや狸、野良猫などに食べ散らかされて、墓地が汚されることがあります。
お供えの花については、残しておいても構わないことが多いです。
お供え物のルールについては墓地ごとに定められていることがありますので、管理しているお寺さんなどに確認しましょう。
お墓参りのお供え、ぼた餅とおはぎの違いとは?
お墓参りのお供えの定番は、春はぼた餅、秋はおはぎと言われます。
実はこのぼた餅とおはぎ、同じものなんです。
違いは名前だけ。
↓
十勝おはぎ(粒あん)
→ 美味しそうな おはぎの一覧(Rakuten)
ではなぜ春はおはぎ、秋はぼた餅と分けて呼ばれるようになったのかと言いますと・・・
その理由は、餡(あん)に使われる小豆の粒々にあります。
春の場合、小豆の粒から春に咲く牡丹の花びらを連想して、牡丹餅と呼ぶようになり、それからぼた餅へ。
一方で秋は、小豆の粒から萩の花を連想し、お萩餅からおはぎへと呼ばれるようになりました。
おもしろい由来ですね。
でも、ちょっと強引かな(^^;
牡丹の花
↓
萩の花
↓
お彼岸とは?その由来と意味
最後にお彼岸の由来を紹介しますね。
彼岸とは仏教の言葉で、この世の西の最果てにある極楽浄土のことです。極楽浄土には死者(ご先祖様)が住んでいるとされています。
逆に私達が住むこの世界はこの世の東方に位置し、此岸(しがん)と呼ばれます。
春分の日・秋分の日には、太陽が真東から上り真西に沈みます。よってこの日は東(彼岸・極楽浄土・あの世)と西(此岸・この世)が一番近づく日とされ、この日に極楽浄土に行けるよう祈るようになりました。
その後「この世とあの世が近くなる日なら、ご先祖様への祈りや供養も一緒にしよう」ということになり、お彼岸にはお墓参りをする風習が生まれたとされます。
いつごろからお墓参りをするようになったのか、それは定かではありませんが、平安時代には『彼岸会(ひがんえ)』という法要が営まれていました。
お彼岸は、古の時代から綿々と引き継がれてきた風習なのです。
参考:コトバンク
ご紹介したように、お彼岸の考え方ではご先祖様は西方の極楽浄土にいます。
ですが、お盆には地獄の釜の蓋が開いて、ご先祖様が現世に戻ってくる、なんていいますよね。
あれ??
ご先祖様は地獄にいるの?
極楽浄土にいるの?
うーん、どっちなんだろ。
でもいいのです。
こういう宗教行事の本質は、ご先祖様に感謝することにあると思うのです。
その気持さえあれば、細かいことは気にしない、気にしない(^^)
あとがき
お彼岸の期間(いつからいつまで)や、お墓参りについて紹介しました。
お彼岸という文化は、仏教国の中でも日本にしかない風習です。千年以上も前から引き継がれてきました。すごい歴史ですよね。
お彼岸にはお墓参りをして、ご先祖様に感謝したいものです。
就職などで地元を離れてしまった場合には なかなかお墓参りができませんが、そんな時は自宅からお墓の方角に向かって手を合わせるだけでも良いのではないでしょうか。
要は気持ちですからね!
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