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北方領土返還の可能性は?日露首脳会談ではどうなる?

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北方領土問題解決への機運が高まっています。ここ数ヶ月、雑誌やニュースで北方領土の二島返還に関する記事を目にすることが増えました。

安倍首相が北方領土問題にとても力を入れて、プーチン大統領と会談を重ねているようです。

北方領土の地図はこちら。
(※)地図の左肩をクリックすると、地図の説明が表示されます。

来る12月15日には、安倍首相の地元・山口県で日ロ首脳会談が行われます。ここで領土問題について、何らかの合意が発表されると思います。北方領土返還の可能性はあるのでしょうか

今回は、北方領土変換の可能性について、考えてみました。あくまでも素人考えなので、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。悪しからず(^^)

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北方領土返還の可能性はある?ない?

まず、四島一括の返還はないと思います。その理由としては、次の事項が考えられます。

  • 国後水道や択捉海峡がロシア原潜の重要な通路であること。
  • 既に国後島や択捉島には多くのロシア人が移住し、インフラも整えられていること。

他にもヤルタ会談での取り決めやサンフランシスコ講和条約など、多くの要因があるのでしょうけど、大きな要因としては上の2つかと。国後と択捉に軍事的な価値がある、それだけでロシアは返還しないと思います。

可能性があるとすると、歯舞群島と色丹島の二島返還でしょう。この二島は軍事的価値も低く、面積ベースで北方四島の7%しかないので、住んでいるロシア人も少ないと思います。
ただ、面積7%の返還では、日本としては納得し難い。プーチン大統領も「交渉は引き分けが望ましい」と言っていますが、7%ではとても引き分けとは思えません。

なので、二島返還ならば、何らかの+α(日本にとって利益になる何か)が追加されるのではないでしょうか。と言いますか、+αが取れなければ、政府は日本国民から叩かれるでしょう(^^;

ところで、四島返還をあきらめて、二島返還で妥協するメリットはあるんでしょうか。

二島返還のメリット

二島返還(歯舞群島と色丹島)の最大のメリットは、日本の領海が広がることです。北方領土の周囲の海域には良い漁場があるとのことですし、天然資源も豊富とされます。

また、二島への旅行も催行されるでしょうから、地元経済にとっては大きなプラスです。もしかすると石油や天然ガスも出るかもしれません(それは無い?)。

そして、二島返還で北方領土問題を最終解決させ、日ロ平和条約が結ばれることも大きなメリットです。平和は大事です。

平和条約が締結されると、ロシア機の防空識別圏への接近も減るかもしれませんね。そしたらスクランブルが減って、空自も多少は楽になるかも。

二島返還のデメリット

当たり前のことですが、択捉島と国後島は日本に帰ることはなくなります。ロシア領として確定します。よって、いつかは択捉、国後に帰れると希望を持っていた元島民の皆さんは、故郷に帰れなくなります。高齢化された元島民の皆さんには、相当大きなショックとなるでしょう。

また、択捉、国後に不動産を持っていた人達は、その権利を失います。このような元島民へのケアをどうするかも問題になります。

それから米国へのケアも必要です。米国はロシアと仲が悪いですから、日本がロシアと仲よくなることに、それほどいい気持ちは持たないでしょう。かつて元首相・田中角栄がロシアと資源外交を深めようとした際に、米国に嫌われロッキード事件で失脚したと聞きました。米国、おそろしあ(^^;

二島返還で満足すべきなのか?

日本は二島返還で満足すべきなのでしょうか。国後島、択捉島はあきらめるべきなのでしょうか。

難しい問題ですよね。

ただ言えることは、いつまでも領土問題を抱えていてはならない、ということです。領土問題のせいで、日ロ平和条約が結べていません。戦後も70年経ちました。そろそろ、どこかに落とし所を見つけて、北方領土問題を解決せねばなりません。

領土問題は、どちらの国も譲歩したくはないのですが、お互いに譲歩しないと解決できません。プーチン大統領の言うところの「交渉は引き分けが望ましい」に通じますね。

そのためには、政治決断が必要です。ということで、近年、安倍首相とプーチン大統領が会談を重ねているのだと思います。

安倍さんは、今年の12月15日の日露首脳会談にて、この北方領土問題をどのように導くのでしょうか。期待と不安が入り混じります・・・

国後島

二島返還以外にも、案はいろいろあるんでしょうね。10月17日の日経新聞は、『北方領土を日ロで共同統治する案を政府が検討中』と伝えています。

日ロ共同統治案

日ロ共同統治案・・・聞こえはいいですが、現実的にはハードルが高すぎる気がします。そもそも国後島と択捉島の軍事的重要性から、ロシアは断固拒否でしょう。

もしもロシアがOKするとしても、司法や警察はどちらの国の制度を使うのかなど、検討課題は山のようにあります。ロシアはそういった権限は絶対に手放さないでしょう。金がかかる医療や福祉、行政等だけを日本に押し付けるんじゃないかな?

また、共同統治となった場合、旧島民の土地の扱いも問題ですよね。その土地は現在ロシア人が使ってるわけで。どっちの所有権を認めるのか。
あちこちでトラブル大発生でしょう。

共同統治案に対して、
「日本政府としては、そういった検討はしていない」
と菅官房長官は答えています。

ロシアの要望

北方領土の返還の見返りに、日本はいくつかの経済協力を含むパッケージを提示しています。ロシアにとってはとても魅力的な内容で、かなり食いつきが良いそうです。

しかし、ロシアはそれだけでは足りないみたいで、何かと要望を出しています。

ロシアから電力を買え!

何とロシアから電力を購入しろと要求しているそうです。

ロシアの発電コストは日本の1/3しかなく、電気料金の値下げが可能になるとか。ルートはサハリン南端から稚内へ海底ケーブルで結びます。ケーブルの施設は、なんとソフトバンクが検討しています。

いやいや、それはあり得ないでしょう。社会の基盤である電力を外国に依存するのは、リスクが高いです。外交問題が発生したら電気を止められる可能性があります。
さらにケーブルがソフトバンク? これはどうなんでしょうかね・・・

返還する島は日米安保の適用外にせよ!

ロシアは「返還する島は日米安保条約の対象外」にするように求めていると、北海道新聞が報じています。

日ロ両政府が進めている平和条約締結交渉で、ロシア側が北方領土の島を引き渡すことで合意した場合、引き渡し対象となる島を日米安全保障条約の適用地域から除外するよう日本に求めていることが分かった。
どうしんウェブ

いやいや、これもあり得ないです。
こんなの米国がのむわけがないです。こんな無理筋の条件を出すということは、ロシアは二島返還すらやる気がない、ということなのかも。

でもロシアがこう言うってことは、日米安保ってやっぱ効果があるんですね。抑止力になってるってことです。

安倍首相、これに対してどんな切り返しをするんでしょうか。手に汗握る攻防です・・・

日露天然ガスパイプラインを建設しろ!

共同通信(10月17日)によると、ロシアがサハリンから北海道経由の東京湾まで通る天然ガスパイプラインの建設を要望しています。
これに応えて、自民・公明の有志議員による『日露天然ガスパイプライン推進議員連盟』が、政府に建設の要望書を出すようです。建設費は7,000億円です。たっか!

しかしこれはまあ、比較的ハードルの低い要望でしょうか。ロシア産の安い天然ガスが買えるのなら、日本にとっても良いことです。

怖いのは、ロシアが後になって、ガス料金を勝手に値上げするリスクがあることです。

パイプラインを敷けば、維持管理にも莫大なお金がかかるでしょう。この維持費を稼ぐために、ロシアがガス代の値上げを要求しても、飲まざるをえなくなりそうです。一旦パイプラインを建設してしまったら、後には戻れません。先の議員連盟の先生方は、そういうリスクはどう考えているんでしょうか。

一歩間違うと、天然ガスパイプラインは、壮大な負のレガシーになりかねません。ロシアから天然ガスを買うのなら、LNG船で需要地まで運んだほうがコストもリスクも低いと思います。

ロシアからはいろんな要望が出ていますが、12月15日の日露首脳会談ではどんな落とし所に落ち着くのか、注目ですね。

ペルーでの日露会談の成果は?

安倍首相は11月20日、APECで訪問中のペルーの首都リマにて、プーチン大統領と会談しました。
その成果は・・・あまり芳しくなかったようですね。
安倍首相は会見で
「長門会談に向けて腹蔵ない意見交換ができた」
「そう簡単な話ではないが、一歩一歩前進したい」
という趣旨のお話でした。

伝えられる所によると、当会談でプーチン氏側からは、北方領土に関してはゼロ回答。北方四島はロシア領のままでの共同経済活動が提案されたとのことです。
いやー、それは無いですよね。
ロシアは北方領土問題は解決する気は消え失せたのかもしれません。先日はロシア側の窓口であるウリュカエフ経済発展相が解任されましたからね、このタイミングで・・・

長門会談においては、北方領土については何ら進展がないかもしれませんね。一方で、経済協力だけは約束させられて、目も当てられない結果になる、そんな事態だけは避けて欲しいものです。

ロシアの返還の本気度は?

ロシア、択捉島と国後島にミサイル配備

11月22日のNHKニュースによると、「ロシア 択捉島と国後島に新型ミサイル配備」とあります。
12月20日に、日本で日露首脳会談を開催するというのに、北方領土にミサイル配備とは・・・

これはもう、ロシアは北方領土を返す気はゼロでしょう。
「ゼロ回答だぞ」と安倍総理に念押ししているようなものです。

この状況で経済協力だけやるなんて、まさか、そんな恥ずかしい事態にはならないと思いますが・・・安倍さん、大丈夫かな・・・

このミサイル、「ロシアは年内にも発射訓練」と報じられています。12月の日露首脳会談中に実施するかもしれませんね。ロシア人は我が道を行く的なところがありますから。

ロシアの対潜哨戒機が尖閣周辺に飛来

11月23日のsankei.comによりますと、ロシア海軍の対潜哨戒ヘリKa27が22日、尖閣諸島の領空付近を飛行したため、空自がスクランブルしたようです。

なんでロシアが尖閣に?
という疑問もありますが、
なんでこの時期に日本を挑発する?という疑問の方が大きいです。

領空侵犯はなかったようですが、示威行動でしょうね。「日本よ、北方領土を返せ返せとうるさいぞ。俺らを怒らせんなよな!」という意味合いでしょうか。

12月の日露首脳会談を成功裏に終わらせようという気遣いは、微塵も感じさせない潔さです(^^;
これがロシア流の交渉術なのかもしれません。

さて、安倍さんはこの状況で、どんな落とし所を考えているのでしょうか。もうヤケッパチで、なるようになれ!と思っているかもしれません。

まとめ

第二次大戦後、ずーっと続いてきた北方領土問題。

安倍首相とプーチン大統領の日露首脳会談にて、どんな進展があるのか、ないのか。12月15日の会談に期待が高まります。
関連: 大谷山荘の口コミ!日露首脳会談 山口の場所に選定さる

『銀の弾丸』的な解決策は無いと思います。
両者引き分け的な、いい塩梅の落とし所が見つかればいいですね。

何にせよ、平和が一番です。

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